今回はムエタイの構え方について解説していきます。
この記事はムエタイを始めたばかりの初心者から、アマチュアの試合に出場しているアマチュアムエタイ選手、そしてプロムエタイ選手にも読んで欲しい記事です。
この記事で分かること
・ムエタイの構え方
・ムエタイの構でのメリット&デメリット
初心者は主にムエタイの構え方について読んでいただければと思います。
アマチュアの試合に出場している中級者~上級者はムエタイの構えのメリット&デメリットをもう一度改めて見ていただきたいです。
そうすることでムエタイの構のメリットデメリットを理解し、ムエタイスタイルの選手を攻略する糸口にできるでしょう。
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ムエタイの構え方
それでは早速ムエタイの構え方について説明していきます。
構え方はムエタイの最も基礎部分であり、最も重要でもあります。
ムエタイの正しい構え方は身体のバランスも良く、強いキックやパンチを放つにはとても重要です。そのため、いち早くムエタイを上達させたいのであれば、構えをマスターすることが最善であると言えます。
右利きか左利きか
ムエタイの構では利き手の肩と足を引き、利き手を後ろに構えます。
この理由は利き手を後ろに引くことにより、溜めを作ることができ、強いパンチを繰り出すことが可能だからです。
また、利き足を引いておけばパンチ同様に強いキックを放つことが可能になります。
足幅はボクシングより狭くなる
ムエタイの構えではボクシングに比べると足幅は狭くなります。
なぜ、足幅が狭くなるのかと言いますと、足を広げすぎたスタンスでは蹴りに対するディフェンスに対応することができない可能性が高いからです。
そのため、キックなしのボクシングとはムエタイの構は変わってくるのです。
どの位の足幅かと言いますと、
まず、自分の肩幅と同じくなるぐらいに足を開きます。
そして、利き足と利き手の肩を引きます。
これがムエタイの構えでの基本的な足幅になります。
要点を抑えれば、足幅に明確な決まりなどは無いのであなたが構えやすいように構えましょう。
脇はキツク締めすぎない
ムエタイの構の基本的な立ち方が分かったところで今度は腕を上げ、ファイティングポーズをとりましょう。
拳は目線より少し下ぐらいに持っていきます。
そしてこの時に脇を締めすぎないように気をつけて下さい。
その理由は、キックのガード、ディフェンスに影響が出る為です。
ボクシングでは脇をしめるように構えるように教わることが多いでしょう。
この理由は、脇を締めた方がコンパクトなパンチを打つことができるからです。
しかし、ムエタイではキックをガード、ディフェンスする必要があります。
その際に脇を締めすぎると蹴りのガードが遅くなる為、ムエタイの構えでは注意が必要なのです。
ムエタイの構えメリット&デメリット
ムエタイの基本的な構え方が分かったとおもいます。
お次は、ムエタイの構え方のメリットデメリットをご紹介します。
ムエタイの構え方のメリットやデメリットを知ることにより、実戦での相手の攻略の方法、または自身の注意するべきところが分かると思います。
アマチュアやプロとして試合に是非活かして欲しいです。
メリット
ムエタイの構えのメリットについて説明します。
ムエタイの構え方は上記で説明した通り、脇を締めすぎず、少しゆったりしたように構えます。
その為、相手のキックを素早くガードし、ディフェンスする事ができます。
(キックのガードは相手の蹴りを自分のスネ部分で受けます。)
また、キックを打つ際にも、脇を締めすぎずに構えているとスムーズに動けます。
上記の2点がムエタイの構え方のメリットになります。
ポイント
・キックを素早くガードできる。
・スムーズにキックを蹴ることができる。
デメリット
ムエタイの構えのデメリットはパンチのガードが疎かになることです。
メリットであるはずの脇を締めない構えが実はデメリットにもなっています。
この構えでは隙間が多いので、ガードの合間を縫って相手にパンチを打たれる事があります。
事実、日本人キックボクサーvsタイ人ムエタイ選手の構図であると、タイ人がパンチでKO負けする事もみられます。
では、「やっぱりキツク脇を締めた方がいいんじゃ無いの?!」
という思うでしょう。
しかし、ムエタイの優先順位としては、『パンチを手でガードしやすいことより、キックを打ちやすい、キックをガードしやすい』
を優先すべきなのです。
なぜならムエタイでは一発のパンチより一発のキックを有効だとして判定する傾向にあります。
つまり、パンチで相手が攻撃してきた際にキックで相打ちをするとキックの方が有効として判断されます。
(効果的な強いパンチはしっかりと有効だとして判断されます。)
このような理由から、ムエタイの構えでは脇を締めすぎず、ゆったりとした構えが効果的であるとされています。
ポイント
・パンチのガードがおろそかになる。
・パンチガード<キックガード
まとめ:ムエタイの構え方のメリット&デメリットも理解しよう!
いかがでしたでしょうか?
基本的なムエタイの構え方が分かったと思います。
これはあくまで基本的な構えになるので、ご自身に合った構えにアレンジしても構いません。
気をつけてほしいポイントは脇を締めすぎず、動きやすい構えをするということです。