「ムエタイとキックボクシングの違いって何?」
あなたも「ムエタイとキックボクシングの違いって何なんだろ?」
ムエタイとキックボクシングの違いを気になったことがあるでしょう。
ムエタイとキックボクシングは似ている格闘技・スポーツの代名詞ですが、
今回は意外と知らない「ムエタイとキックボクシングの違い」は何なのかご説明します。
ムエタイとキックボクシングの違い
- 歴史・ルーツ
- 特徴
- 採点基準
- 試合展開
上記についてそれぞれ説明します。
この記事を読んで欲しい方
「ムエタイとキックボクシングの違いってナニ?」
「ムエタイとキックボクシングの歴史が知りたい。」
「それぞれの特徴を教えて!」
それでは、初めにムエタイとキックボクシングの歴史やルーツの違いについて説明していきます。
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ムエタイ・キックボクシングの違い「歴史・ルーツ」
まず初めに、ムエタイの「歴史・ルーツ」について説明していきます。
ムエタイとは何かについて詳しくはこちらの記事で説明しています。
ムエタイの「歴史・ルーツ」
ムエタイとはタイの国技の格闘技・スポーツです。
その歴史は今からさかのぼること400年以上前。
タイがアユタヤ王朝時代にムエタイのルーツはあります。
ミャンマーとの独立戦争時代に「古式ムエタイ」と呼ばれる武術が大きな役割を果たしたようです。
その後、歴史が流れていき、現代の格闘技・スポーツとしてのムエタイに変化し、世界に普及したと言われています。
現在は学校教育にムエタイが取り入れらていたり、世界中でムエタイが普及し、ムエタイはオリンピックの暫定種目にまでなっています。
ムエタイには400年以上の歴史があり、古式ムエタイが現代ムエタイのルーツ
キックボクシングの「歴史・ルーツ」
キックボクシングはムエタイに対抗するために野口修が1966年に開発した日本発祥の格闘技なのです。
つまりキックボクシングは実は50年程度の歴史しかまだありません。
以前から立ち技最強と名高いムエタイ越えを目指す日本人空手家が、「ムエタイVS空手」を実現するために開発されたのがキックボクシング。
そしてムエタイ・空手・ボクシング・シュートボクシング・サバット・ドラッカ・テコンドー・散打等など様々な格闘技の異種格闘技戦を実現させ、
キックボクシングは日本に普及しました。
現在キックボクシングには様々なルールが存在し、日本で言うキックボクシングは広い意味があります。
"キックボクシング (英: Kickboxing、略称:KBあるいは単にキック) は、日本の格闘技の一つ。リングを使った打撃系格闘技全般、およびキックやパンチを用いる動作の総称としても使用され、この場合はストライキングとも呼称される。"
キックボクシングは日本発祥の格闘技。キックボクシングにはムエタイに近いルールから、K-1のようなルールまで様々存在する。
ムエタイとキックボクシングの違い「特徴」
ムエタイとキックボクシングの「特徴」の違いがあります。
ムエタイとキックボクシングのそれぞれの特徴を知ることによって、それぞれの違いについても分かってくることでしょう。
それでは、ムエタイの特徴、キックボクシングの特徴の順に説明していきます。
ムエタイの「特徴」
ムエタイの特徴としてはまずは、リズムです。
ムエタイのリズムは独特で、ゆったりとしたリズムを刻んでいます。
ゆったりとしたリズムを刻みながら構え、攻撃の際はスピーディに攻撃します。
ゆったりとしたリズムから放たれる強烈なキックはまさに特徴的です。
そしてもう一つの特徴は、首相撲です。
首相撲とは相手の首を両手で抱えるようなクリンチで、首相撲状態からの膝蹴りや、こかしと言う相手をいなして転ばせる技術が多用されます。
ムエタイがゆったりとしたリズム、首相撲が多用される。
キックボクシングの「特徴」
キックボクシングは肘打ちなしのK-1や肘打ち有のKNOCK OUTなどの大会が有名ですが、どちらもキックボクシングです。
キックボクシングの特徴としては選手は様々な格闘技出身者が多いため、ファイトスタイルが様々です。
そして、キックボクシングの特徴としては「空手、ボクシング、テコンドー、MMA、ムエタイ」と様々な格闘技出身者が多いため、
技の種類が豊富です。
回転系のトリッキーな技やボクシング選手のようなパンチテクニックと選手の色がそれぞれ存在します。
キックボクシングは様々な格闘技出身者がいて、ファイトスタイルが様々
ムエタイとキックボクシングの「特徴」で最も違う点
ムエタイとキックボクシングの特徴で最も違う点は「首相撲」の展開です。
ムエタイでは首相撲の攻防戦の展開が長く続くことが多々あり、首相撲からの膝蹴り、肘打ちは芸術的です。
しかし、キックボクシングではまず、K-1のように相手の首をつかむ行為自体が禁止されてる場合もあります。
つまり、キックボクシングでは首相撲をすることが禁止されていることもあるのです。
しかし、KNOCK OUTのようなキックボクシングの大会では首相撲は許可されていますが、首相撲状態からのレフェリーからの「ストップ!離れて!」
と、ブレイクされるのが早いです。
このようなことから、
ムエタイとキックボクシングの特徴で最も違う点の一つは首相撲であると言えます。
ムエタイとキックボクシングの違い「ルール・採点基準」
ムエタイとキックボクシングのルールの違いを説明するうえで必須なのが、
「肘打ちが有か、無しか。」「首相撲が有か、無しか。」です。
キックボクシングの大会では肘打ちや首相撲が禁止されているK-1のような大会や肘打ちや首相撲が使用可能なKNOCK OUTのような大会が存在します。
そのため、ムエタイとキックボクシングのルールの違いとして語ることがベストとは限りませんが、
首相撲や肘打ちが有無しで試合展開が全く違うものになるので、ムエタイとキックボクシングのルールの違いを語るうえでは重要な点です。
そして、ムエタイとキックボクシングのルールの違いで最も異なる点の一つが採点基準です。
ムエタイの「ルール・採点基準」
ムエタイでは技を「美しく、的確に、力強くあてる」ことがとても重要になります。
そして難しい技が採点が高くなると言われています。
例えば、ハイキックです。
ハイキックは当てることが困難な難しい技になるのでヒットすれば、ジャブのような簡単に当てることができる技よりもポイントが高いことが分かるでしょう。
ムエタイは「美しく、難しい技」のポイントが高い
キックボクシングの「ルール・採点基準」
キックボクシングでは「相手にどれだけのダメージを与えたか」がとても重要になります。
キックボクシングではパンチ、キックなど技は問わず、相手にダメージを与えたら同じだけポイントを奪うことが可能です。
つまり、パンチでもキックでもとにかく相手にダメージを与えることに成功すればそれがポイントになるのです。
ムエタイとキックボクシングのルールの違いとして採点方法もあげられるでしょう。
キックボクシングは「相手にどれだけのダメージを与えたか」が採点において重要
ムエタイとキックボクシングの違い「実際の試合」
ムエタイとキックボクシングの「試合展開」での違いについて説明していきます。
ムエタイの「実際の試合」
ムエタイの実際の試合では、ムエタイの採点基準として、「パンチよりもキック」のほうが採点が高いとされています。
しかし、ここで勘違いしてほしくないのは「弱い蹴りよりも、強いパンチの方がポイントは高い」です。
パンチがムエタイではポイントにならないと言う人がいますが、それは間違いで、「強く、相手に確実にダメージを与えるようなパンチ」はしっかりとポイントになります。
しかし、パンチで責めると前重心のためにムエタイ選手の卓越したキックテクニックで裁かれてしまうため、
実際のムエタイの試合ではキックの応酬が目立ちます。
そして、接近すると首相撲からのボディをえぐる鋭い膝蹴りや、素早い肘打ちでスリリングな展開になります。
ムエタイはキックの応酬が目立つ。首相撲からの鋭い膝蹴り&素早い肘打ちが危険!
キックボクシングの「実際の試合」
キックボクシングの実際の試合では、やはり「相手にいかにダメージを与えたか」が重要になるので、
パンチ、キックやバックスピンキック、バックハンドブローと様々な攻撃を繰り出します。
そして、様々な格闘技出身者がキックボクシングの試合に出場するので、ファイトスタイルも様々です。
相手にダメージを与えるために、次々と攻撃を繰り出し、アグレッシブな試合展開が多いです。
キックボクシングの選手はファイトスタイルが様々。試合はアグレッシブな試合展開が多い。
まとめ
ムエタイとキックボクシングの違いは以上になります。
ムエタイは立ち技最強と名高い格闘技であり、打倒ムエタイとして立ち上がったのが日本発祥のキックボクシングだったのです。
そして、ムエタイとキックボクシングでは採点基準やルールに違いがあり、試合展開も異なります。
簡単にイメージをまとめると・・・
ムエタイ
・首相撲
・キックの応酬
・美しく、華麗なテクニック
キックボクシング
・日本発祥
・ファイトスタイルが様々
・ダメージ重視
ムエタイとキックボクシングの違いについてご理解いただけたでしょうか?
ムエタイとキックボクシングは似ている格闘技として多々議論されますが、それぞれに特徴・魅力があり、どちらも素晴らしい格闘技です。