今回はムエタイの試合前に行われる踊り、「ワイクルー」について解説していきます。
「独特で特徴的なムエタイの試合前の踊りはいったい何なの?」
「何のためにムエタイの試合前に踊りをするの?」
そんなあなたの疑問をスッキリ解決していきましょう。
この記事で分かること
・ムエタイの踊りとは?
・ワイクルー(ムエタイの踊り)の意味とは
・ワイクルー(ムエタイの踊り)の起源
この記事を読めば、ムエタイの踊りにどんな意味があり、何のために行うのかが理解できるでしょう。
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ムエタイとは
まずはじめに、ムエタイとはが何か簡単に説明しましょう。
ムエタイとは、立ち技最強との呼び声高いタイの格闘技であり国技です。
ムエタイとは何かについて詳しくはこちらの記事で詳しく説明しています。
日本ではキックボクシングが流行していますが、キックボクシングはムエタイが元となって作られた格闘技です。
キックボクシングとムエタイの違いについてはこちらで説明しています。
実際のムエタイの踊り"ワイクルー"を見てみよう!
それでは、ムエタイの試合前に行われる踊り、ワイクルーを実際に見てみましょう。
独特な音楽とリズムの中で踊るワイクルーはムエタイの特徴の一つです。
ムエタイの踊りの"意味"とは
ムエタイの試合前に行われる踊り、ワイクルーにはどのような意味があるのでしょうか?
ワイクルーは「師(クルー)に合掌する(ワイ)する」という意味があります。
つまり、ワイクルーという儀式には、自身の師や家族、そして母国に感謝を捧げるという意味があります。
ワイクルーには様々な構えや踊り方が存在し、それを選手自身がオリジナルに組み合わせて音楽にあわせて独特なリズムで踊ります。
選手のワイクルーを見れば選手の出身地や、どこジム所属の選手なのか判断する事が出来る人もいるようです。
ムエタイの踊りには起源があった
そでは、ムエタイの踊りであるワイクルーの起源について説明していきます。
ワイクルーの起源はさかのぼり、1777年3月17日。
この日行われた伝説の一戦がムエタイ独特の踊りワイクルーの起源であると言われています。
200年以上も前に、1人の伝説のムエタイ選士がいました。その名はナイカノムトム
タイが内戦時代に、彼はビルマ軍に捕らえられてしまいました。
そして、処刑される前にビルマ王からこう言われます。
「ここにいる10人のビルマ軍の戦士を倒したら、釈放してやろう」
彼は、この前代未聞のサバイバルマッチに挑む前に師や家族、そして母国に感謝の祈りを捧げると共に、作戦を練るための時間稼ぎをしました。
踊りながら地形などを観察し、10人を倒すためのプランを練り、彼は勇敢に闘いに挑みました。
そして見事1人で10人のビルマ軍の戦士を倒し、釈放となりました。
これが、ムエタイの踊りであるワイクルーの誕生した起源なのです。
つまり、その時の伝説が今でもムエタイの試合前の儀式として根付いていて、ムエタイ選手にとってはとても大切な儀式なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上がムエタイの踊り、ワイクルーの意味と起源でした。
ワイクルーとは何かを知ることによって、ムエタイの試合を観戦する際により一層楽しめるでしょう。
一人一人選手それぞれ特徴的なワイクルーを見せてくれます。