
「ムエタイの衣装ってどんなの?」
「ムエタイの衣装について知りたい!」
この記事はムエタイの衣装について知りたい方へ向けて書いています。
この記事の内容
・ムエタイの衣装【練習時】
・ムエタイの衣装【試合時】
・ムエタイの衣装【古式ムエタイ】
タイの国技であり、世界中で愛されている格闘技「ムエタイ」。
その華麗で力強い技の裏には、長い歴史と文化に根ざした独自の衣装があります。
この記事では、ムエタイの練習時・試合時・そして古式ムエタイ(ムエボラン)の衣装までを徹底的に紹介します。
それぞれの装いには機能性だけでなく伝統や精神性が込められており、ムエタイという競技の奥深さをより感じられるはずです。
「ムエタイを習い始めた方」
「観戦前に基本を知っておきたい方」
「タイ文化や伝統武術に興味のある方」
そんな方に向けてわかりやすく、練習から試合、さらには儀式や演武に用いられる古式ムエタイの装いまで丁寧に解説していきます。
ムエタイの衣装【練習時】

まずは、現代ムエタイにおける「練習時の衣装」からご紹介します。
練習時のムエタイの衣装は以下の7つです。
- ムエタイパンツ(ショーツ)
- Tシャツ・タンクトップ(または上半身裸)
- ハンドラップ(バンテージ)
- グローブ
- レガース(レッグガード)
- アンクルサポーター(足首サポーター)
- 裸足
それぞれの衣装について詳しく解説していきます。
ムエタイの衣装【練習時】1:ムエタイパンツ(ショーツ)

ムエタイの練習時衣装1つ目は「ムエタイパンツ(ショーツ)」です。
軽量で通気性の良いナイロンやポリエステル製のムエタイ専用ショーツを着用します。
太ももがしっかり動かせるよう、サイドスリットが入っているデザインが一般的です。
ジムのロゴやタイ語の刺繍が施されているものも多くあります。
ムエタイの衣装【練習時】2:Tシャツ・タンクトップ(または上半身裸)

ムエタイの練習時衣装2つ目は「Tシャツ・タンクトップ(または上半身裸)」です。
タイのジムでは、暑さ対策として上半身裸で練習する人も多いです。
日本や欧米ではTシャツやタンクトップを着用するのが一般的で、汗を吸いやすい素材が好まれます。
ムエタイの衣装【練習時】3:ハンドラップ(バンテージ)

ムエタイの練習時衣装3つ目は「ハンドラップ(バンテージ)」です。
手首や拳を保護するため、布製のバンテージ(ハンドラップ)を巻きます。
パンチ時の衝撃を和らげ、手の怪我を予防する効果があります。
ムエタイの衣装【練習時】4:グローブ

ムエタイの練習時衣装4つ目は「グローブ」です。
ミットやサンドバッグなどのトレーニングを行う際は必ずムエタイグローブを着用します。
また、スパーリングなどの対人練習では、安全のために大きめの14oz〜16ozのグローブを使用します。
ムエタイの衣装【練習時】5:レガース(レッグガード)

ムエタイの練習時衣装5つ目は「レガース(レッグガード)」です。
レガース(レッグガード)はスパーリングなどの対人練習を行う際に着用します。
スネや足首を保護し、相手や自身の怪我を防止します。
ムエタイの衣装【練習時】6:アンクルサポーター(足首サポーター)

ムエタイの練習時衣装6つ目は「アンクルサポーター(足首サポーター)」です。
アンクルサポーター(足首サポーター)は足首を安定させ、捻挫などの怪我予防として着用されます。
また、キックやステップ時の衝撃吸収にも役立ちます。
特に初心者や女性、ケガ予防が必要な人に人気があります。
ムエタイの衣装【練習時】7:裸足

ムエタイの練習時衣装7つ目は「裸足」です。
ムエタイは裸足で行う競技です。
ムエタイの衣装【試合時】

続いてはムエタイの試合時の衣装について解説していきます。
ムエタイの試合時の衣装は練習時の衣装に加えて伝統的な装飾なども加えられます。
- ムエタイパンツ(ショーツ)
- 上半身:男性は裸、女性はスポーツブラ
- モンコン(頭飾り)
- パープラチアット(腕飾り)
- プラクルアン(首飾り)
- グローブ
- バンテージ
- マウスピース
- ファウルカップ
- アンクルサポーター(足首サポーター)
- 裸足
ムエタイの試合時の衣装についてそれぞれ解説していきます。
ムエタイの衣装【試合時】1:ムエタイパンツ(ショーツ)

ムエタイの試合時衣装1つ目は「ムエタイパンツ(ショーツ)」です。
練習時と同様、ムエタイショーツを着用します。
試合用のものはより派手でカラフルなデザインが多く、選手の個性を表現する一部になっています。
ムエタイの衣装【試合時】2:上半身:男性は裸、女性はスポーツブラ

ムエタイの試合時衣装2つ目は「上半身:男性は裸、女性はスポーツブラ」です。
男性選手は基本的に上半身裸で出場します。
女性選手はスポーツブラやラッシュガード等を着用し、肌の露出を控えます。(地域や大会によって規定が異なります)
ムエタイの衣装【試合時】3:モンコン(頭飾り)

ムエタイの試合時衣装3つ目は「モンコン(頭飾り)」です。
ムエタイの試合前のワイクルー(儀式的な舞)を行う際に、頭に巻く装飾品です。
師匠やジムから授けられる神聖なお守りとしての役割があります。
ワイクルー後、セコンドが頭から外します。
ムエタイの衣装【試合時】4:パープラチアット(腕飾り)

ムエタイの試合時衣装4つ目は「パープラチアット(腕飾り)」です。
上腕に巻く伝統的なバンドです。
古くは「家族の祈りを込めた布」として戦場に出る際に身に着けたものとされます。
左右両腕に巻くことが多く、選手の精神的な支えにもなります。
ムエタイの衣装【試合時】5:プラクルアン(首飾り)

ムエタイの試合時衣装5つ目は「プラクルアン(首飾り)」です。
ムエタイにおける「プラクルアン」は選手が首にかける仏教のお守りです。
試合や練習の精神的な支え・護身具として重要な意味を持っています。
ムエタイの衣装【試合時】6:グローブ

ムエタイの試合時衣装6つ目は「グローブ」です。
大会ごとの規定に基づくサイズのグローブ(通常6〜10オンス)を使用します。
階級ごとに使用されるグローブのサイズが異なります。
ムエタイの衣装【試合時】7:バンテージ

ムエタイの試合時衣装7つ目は「バンテージ」です。
ムエタイの試合ではグローブの下にバンテージを巻きます。
試合の際はテーピングで手首や拳部分の補強を行い、怪我を防ぎます。
ムエタイの衣装【試合時】8:マウスピース

ムエタイの試合時衣装8つ目は「マウスピース」です。
ムエタイの試合時にはマウスピースを着用します。
マウスピースは市販のものからオーダーメイドのものまで存在します。
プロ選手はほとんどがオーダーメイドのマウスピースを使用します。
ムエタイの衣装【試合時】9:ファウルカップ

ムエタイの試合時衣装9つ目は「ファウルカップ」です。
男性は金的の防御のためにファウルカップを着用します。
ファウルカップは金属製で紐で結ぶタイプの着用が義務付けられています。
女性はアブスメントガードを着用します。
ムエタイの衣装【試合時】10:アンクルサポーター(足首サポーター)

ムエタイの試合時衣装10つ目は「アンクルサポーター(足首サポーター)」です。
試合でも足首の保護目的で使用が許可されていることが多いです。(大会ルールによって異なります。)
蹴りのバランスや踏ん張りをサポートする目的や、怪我防止のために多くの選手が着用しています。
赤・青など、コーナーに合わせた色で揃えることが推奨される場合もあります。
ムエタイの衣装【試合時】11:裸足

ムエタイの試合時衣装10つ目は「裸足」です。
ムエタイはボクシングとは異なり、裸足で戦います。
ムエタイの衣装【古式ムエタイ】

最後に、古式ムエタイの衣装について解説していきます。
古式ムエタイの衣装は以下の5つです。
- ムエパンツ(伝統スタイル)
- パープラチアット(腕飾り)
- モンコン(頭飾り)
- バンテージ
- 足元(布巻き or 裸足)
古式ムエタイの衣装は近代ムエタイの衣装に加えて伝統や儀式的な要素を含みます。
ムエタイの衣装【古式ムエタイ】1:ムエパンツ(伝統スタイル)

古式ムエタイの衣装1つ目は「ムエパンツ(伝統スタイル)」です。
現代ムエタイのショーツとは異なり、より布地が多く動きやすいように巻いたスタイルが特徴です。
布を腰に巻き、股の部分を折り返して前で結ぶようなスタイル(昔のタイ兵の装束に近い)となっています。
見た目はゆったりしており、脚の可動域を確保する構造になっています。
素材としては無地の布や、伝統柄が入った布が使用されることがあります。
ムエタイの衣装【古式ムエタイ】2:パープラチアット(腕飾り)

古式ムエタイの衣装2つ目は「パープラチアット(腕飾り)」です。
現代ムエタイと同様、腕に巻く装飾布です。
主に上腕部(特に片腕または両腕)に巻きつけます。
パープラチアットは、元は戦場に出る戦士に家族や恋人が巻いて無事を祈った布とされています。
古式ムエタイでは色や結び方に意味があり、戦士の精神的な支えとしても重要視されます。
ムエタイの衣装【古式ムエタイ】3:モンコン(頭飾り)

古式ムエタイの衣装3つ目は「モンコン(頭飾り)」です。
こちらも現代ムエタイと共通するアイテムで、頭に巻くお守りのような飾りです。
試合や演武の前に着用され、師匠から受け継ぐものとして大切に扱われます。
古式ムエタイではより儀式性が高く、神聖な意味が込められていることが多いです。
モンコンの着脱にも儀礼的な意味合いがあり、特定の手順や祈りを伴うことがあります。
ムエタイの衣装【古式ムエタイ】4:バンテージ

古式ムエタイの衣装4つ目は「バンテージ」です。
古式ムエタイ(ムエボラン)におけるバンテージ(布巻き)は、現代ムエタイとは異なる目的と意味を持っています。
ただのケガ防止だけでなく、実戦的・精神的・儀式的な意味を兼ね備えた重要な装備の一部です。
素材は綿布や麻布などの天然素材を使用されています。
現代のバンテージよりも太く、拳全体をしっかり覆うスタイルが多いです。
拳を強化する目的に加えて巻く行為自体が精神統一の一環とされていました。
ムエタイの衣装【古式ムエタイ】5:裸足 or 足に布を巻くスタイル

古式ムエタイの衣装5つ目は「裸足 or 足に布を巻くスタイル」です。
基本的には裸足で行いますが、一部の流派や演武では足首に布を巻くこともあります。
足首や脛を保護したり、力強さの象徴として巻く場合もあります。
まとめ:ムエタイの衣装には機能性と伝統が息づいている
ムエタイの衣装は、ただのスポーツウェアではありません。
練習用では機能性と安全性を重視し、試合用では伝統・精神性とパフォーマンスの両立が求められます。
また、古式ムエタイ(ムエボラン)の装いには、歴史的・儀式的な意味合いも色濃く反映されています。
- 練習時の衣装:安全かつ快適なトレーニングを支える装備が基本。
- 試合時の衣装:より華やかで個性的なデザインに加え、モンコンやパープラチアットといった伝統的な装飾が特徴。
- 古式ムエタイの衣装:サボイや巻き布スタイルなど、かつての戦士の姿を再現する装いで精神性と様式美が重視。
ムエタイの衣装を理解することは、単なる格闘技の枠を超えた「文化体験」でもあります。
技だけでなく、その背景にある伝統や価値観に触れることで、ムエタイをより深く楽しむことができるでしょう。
今後ムエタイを始めたい方や観戦をもっと楽しみたい方は、ぜひムエタイの衣装にも注目してみてください。